現場通信 FILE 12
周囲の理解と協力とデジタル化が育休取得を後押しした

工務部 工事課

宮 幸太郎KOTARO MIYA

初の男性育休取得から2年半、宮さんは延べ8人目の取得者です。現場代理人として現場を管理しながら、連続する5日間の育休を取得するのは難しいだろうと、当初、宮さんは育休取得を不安に思っていました。ところが、周囲の人たちはとても自然に「ちゃんと取得して」と言ってくれたと言います。

ご家族&同僚&上司&現場の職人さんなど周囲の多くの人たちの理解と協力で、宮さんはお子さんとのかけがえのない時間を過ごすことができました。今、社内で進んでいるデジタル化も追い風になったようです。

「取るかどうか」ではなく「いつ取るか」

――いつ育休を取ろうと決めたんですか

社内で、男性が育休を取っていることは知っていたので、妻の妊娠がわかったときに取りたいとは思っていました。一方、私の仕事は現場代理人で、工事期間中は現場から離れられない。2月初旬の予定日が村上市で橋梁架橋工事にあたることがわかり、これはさすがに難しいなと思っていました。

――そこから育休取得を決めたのにはどんないきさつが?

1月に入って総務や上司がかけてくれた「育休をいつ取るの」という言葉が決め手です。そもそも社内では男性も育休は取るものだという考えが共有されているので、「取るかどうか」ではなく「いつ取るか」と聞いてくれたのです。私が取得したいと告げると、自然と協力体制が作られました。

――現場の管理はどうしましたか?

一緒に管理を担当していた後輩がカバーしてくれたのですが、彼はまだそれほど経験がなかったので、上司が時々見てくれることになりました。気がかりだったのは、協力会社の人たちの受け取り方でした。サミコンでは珍しくないことでも、建設業全体ではまだまだレアなことですから。ドキドキしながら伝えたところ、「それはいいことだ」「おめでとう」と言ってくれ、ほっとしました。育休は妻の退院に合わせて取る予定だったので、11日に子どもが生まれたことを皆に報告して、16日から休みを取りました。

――育休中はどう過ごしましたか?

妻からはどちらも期待されていなかったので(笑)、できることをできる範囲でやったという感じです。いちおう家事全般をしましたし、子どもの世話ではおむつ替えやお風呂を受け持ちました。ただただ楽しかったです。生まれてすぐの赤ちゃんは、毎日、表情が変わっていくので、見ていて飽きなかったし、家族でゆっくりと過ごせて、貴重な時間になりました。「いい会社だね」という妻の言葉が、なんだか自分がほめられたようでうれしかったです。

デジタル化は働きやすさにもつながる

――実際に育休を取ってご自身で変わったことはありますか?

私自身もそうですが。以前は「自分が休むと周りに迷惑が掛かるから申し訳ない」と思っていたのが、取得する人が増えた今では特別なことじゃないと受け取られるように変わってきているなと感じています。また、現場管理を二人体制にするのは、育休取得だけでなく、働きやすい環境にしていくのに有効だと思いました。

――社内でデジタル化が進んでいると聞きましたが、それも働きやすさに繋がりますね。

現場によりますが、タブレットで情報を共有したり、3D設計を行ったり、デジタル化が進んで効率が良くなっています。勤怠や休暇願いは各自がPCやスマホからできるようになったので、会社に寄らなくてもスケジュールが確認でき、直行直帰が可能になりました。こういう流れはいいですよね。これから建設DXに積極的に取り組んでいきたいと思っています。

編集後記

日本サミコンで育休を取得した男性社員は8人になりました。仕事のサポートだけでなく、社内では理解や共感など受けとめる雰囲気が醸成されています。それはワークライフバランスの推進にも大いに役立ちます。私たちはこれからもこうした取り組みを進めていこうと考えています。

文・現場通信編集部